皆さん参院選は行きましたか?私は先日期日前投票を済ませてきました。
タイトルの通りなんですが、Youtubeやテレビで選挙活動の様子を見てたら、野党支持者っぽい人達が下品な声で演説に罵声を浴びせてるんですよ。何か具体的な事を話すわけでもなく、安倍やめろー!やめろー!って。
選挙で自民が負ければ、やめろって言わなくても辞めるし、やめろをいくら連呼しようが選挙で勝てば辞めないわけで、この行為に何か意味はあるのだろうか。
その様子を見て、すっかり知性を失ったルサンチマンとポピュリズムの選挙に成り下がってしまったものだと、非常に残念に思いました。
野党の政治家も単純で分かりやすく耳障りの良い言葉で民衆を扇動し、自民党がいかに邪悪な政党であるかを喧伝し得票に繋げようとしているんですね。
野党政治家達の口からは「あなたの生活が貧しいのは与党のせいで安部を倒せば世の中が良くなる」こればかりで具体的なヴィジョンは語られず。
どの党も本気で世の中を良くしようとしているのではなく、党利党略でリテラシーの低い人間を騙し議席を得ようとしている。
デモで暴れてる人達は本当に安倍政権を倒しさえすれば日本が豊かになれると思っているのだろうか。
魔王安倍を勇者が倒し世界は平和になりました。そんな勧善懲悪なストーリーは現実には存在しないし、世の中はそんなに単純ではないよね。
この手の人達の頭の中には常に絶対的な正義と悪が存在していて、戦争も悪の国と正義の国が戦ってると信じてそうなんだよね。こういうのを1bit脳って言うんだっけ。
政治関連のTwitterを見ても、お互いを罵り合うヒステリックな言葉で溢れかえっていて酷いものだ。拡散されている内容がデマだろうが動画を切り貼り編集していようがお構い無しで叩ければ真実なんてどうでも良いと言わんばかり。お互いに議論を重ねて切磋琢磨し合い世の中が良くなる方法を考えていこうという空気がまるでない。
結局、年金2000万問題もヒステリックな政権批判に使われるばかりで何も中身のある議論はされなかった。
堀江貴文さんが、年金2000万円問題デモについて「バカばっか」とかなり率直な批判をしていたけれど、それに対するデモ支持者の反応も反論というよりはまるで中身のないリプライばかりで辟易した。
まるで小学生の作文みたいだ。
これでは、むしろホリエモンの「バカばっか」が正しいことを自ら証明してしまったのではないだろうか。
こんな事を言うと自民党信者だの日本会議だの言い出す人がいるので、先に言っておくと今回の選挙では比例代表、選挙区どちらも自民党には入れていない。
ボランティア()で政治運動に力を入れている方達は何故やたらと攻撃的で余裕がないのかを考えたが、生活が貧しかったり自分の人生が充実していないからじゃないかなと。
右と左に分かれて分かりやすい敵を作って攻撃することで、自分の鬱憤をはらしているだけで社会を良くする気などさらさらなく、相手を攻撃する免罪符に政治を使っているだけで闘争そのものが目標になっちゃってる。
元々、世の中を良くする気なんて無いものだから、政治に熱心なはずなのに勉強は嫌いで政治のことにはまるで無知だったりする。
考えの違う者同士、討論意見交換し合えば、もっと良い政治が生まれると思うんだけど、どうにもああいう方々は議論は出来ない体質のようで。
でも、これって日本にだけ言えることではなくて、アメリカのプアホワイトやラストベルトの失業者が過激で強い言葉を使うトランプ大統領を支持したり、イギリスがEUを脱退したり、世界中でポピュリズム政治の弊害が出てきているように思うんだよね。
元々、こういう問題はあったんだろうけど、21世紀に入ってから顕在化してきたのかな。
トランプ大統領は分かりやすい敵を設定し、それを攻撃することで頼れる大統領、支持者との一体感を演出しているようにも見える。たしかに穏健派リベラルのオバマ大統領に比べ、トランプ大統領は頼れるマッチョなアメリカ人政治家って感じでキャラクター作りに成功しているように感じる。
韓国の文在寅大統領も自身の支持率の維持や経済政策の失敗を誤魔化すために国民のナショナリズムを煽って日本を仮想敵国にし、国民の不満をそちらに向けさせようと画策しているよね。
そして、これらポピュリズム政治に共通するのは「あなたは悪くない、あなたの生活が苦しいのは○○のせい」という非常に分かりやすいフレーズ。
◯◯に入るのは、金持ちだったり、外国だったり、特定の政治家だったり。
こうやって民衆のルサンチマンを煽って支持を得ていくスタイルが世界中で流行っているように感じる。
そういえば、ナチスドイツのアドルフ・ヒトラーも民主政治下で誕生したんだったっけ。
ロクな政治家が居ないと言うけれど、それを選んでいるのは国民であり、さらに政治家自身も国民の中から選出されるわけだよね。国民が賢くなれば、政治家も変わってくるんじゃないかな。
現代の民主主義は国民の良識や知性を前提に成り立っていて、一人ひとりの国民が思慮深く物事を判断して行けなければ民主主義は力を発揮できない。
そこで、現行の民主主義に代わる良い案はないかを考えてみた。
ソクラテスの哲人政治から着想を得た限定的民主主義というのはどうだろう。
哲人政治とは
民主政治がその自浄力を失ったとき、衆愚政治と化す。そのため、独裁制により強大な権力を為政者に付与し、意志決定を速やかに行うことで、強力な改革を行うことが民衆から待望されるようになる。だが、強力な指導力を持った為政者が善政を敷くとは限らず、僭主が自らの欲望を満たすために統治者の地位を利用することも考えられる。それ故、哲学を学んだものに権力を与えることによって、私心無き統治を行わせようとプラトンは考えた。
背景:師であるソクラテスが民主政治下で不当な裁判によって処刑されたことから、プラトンは民主政治への疑念を抱くようになった。そして様々な思索を巡らせた結果、哲人政治の思想へたどり着いた。
18歳になった者は投票資格試験を受けることが出来、合格すると選挙権を得ることが出来ます。内容は経済の仕組みや政治の基礎的な知識を問う問題で不合格でも試験は毎年受けることが可能。被選挙権に関しても同様。
試験官や出題者の政治的主張が入り込むといけないので、あくまで社会の仕組みに関する理解度を問う問題のみを出題する。
公明党が政教分離に違反していないとされるのは何故か説明せよ←こういうのはNG
円安になると輸出が盛んになるとされるが、その理由を説明せよ←こういうのはOK
採点が大変だからマークシート方式の方が良いかな。
難易度の塩梅が難しいところですが、ある一定以上の教養や知識を持つ者だけが投票権を得るようになれば、ポピュリズムに流されず健全な政治が行われるようになると思うのですが如何でしょうか。
ちなみにこの案を母親に話したらNG出されました(*ノω・*)テヘ