タイトル通りJTが配当を24円減配しました。配当利回り7.1%→6.0%
上場来初というのは中々インパクトがあったようで、この発表を受けて株価が10%近く下落しました。
というか、減配が無くてもJTは5年で株価が50%以上落ちているので配当目当てだとしてもホルダーはトータルでマイナスですね。
そこからさらに減配ですから、残念ながら驚異的な高配当だけが救いだったJTは完全にゴミ株になったと言っていい状態です。まぁ、業績が悪化しているのに無理に配当を出していたわけですから仕方がないとも言えますが…。
まさか、これをナンピンのチャンスだと考えている方はいませんよね?
以前の記事でも書きましたが、将来有望な企業が何らかの理由で株価が大きく下落した場合、尚その企業が有望なら割安で株を買うチャンスでもあります。
しかし、あなたはJTに未来を感じますか?
今後、タバコを吸う人が増えると思いますか?
そこらじゅうの飲食店が全面禁煙化になり、比較的たばこ税の安い日本では今後さらにたばこ税が上がり続けることが予想されます。JTの収益悪化から値上がりも懸念され(たばこはその性質上、いくら値上げしても買う人は買うので値上げしやすい商品です)ますます若者でたばこを吸う人は減るでしょう。
喫煙者が減り続けるタバコの未来が暗いのは日本だけではなく他の先進国も同様です。アメリカではタバコは低所得者の象徴みたいな扱いをされています。
私はむしろ50年後くらいにはタバコ吸っているだけで薬物中毒者みたいな目で見られるような時代が来ると思います。
煙草による収益が殆どを占めるJTで、煙草を吸う人が減るという確定的な未来が存在するのに、なぜJTの株価が上がると考えられるのでしょうか。
それでも、あなたは日本タバコ産業の株を買いますか?