誰でも出来る方法をなるべく分かりやすく説明していく。
その方法とは
大卒で22歳から働き始めると仮定して毎月5万円をきっちり貯金する
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証券口座を開設して長期投資向けの年利5~15%程度を期待できるインデックス・ファンドへ生活資金以外を注ぎ込む
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途中、暴落しようが強い意志を持って絶対に現金化しない←これ重要
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おじさんになる頃には2000万円以上の資産を持っている
以上。
…(o´・ω・`o)…。
これだけだと不親切すぎるので、もう少し詳しく説明しよう。
普通に毎月コンスタントに5万円を貯金した場合だと、10年で600万円、18年で1200万円にしかならない。
しかし、仮に年利8%の投資信託に毎月5万円を積み立てた場合、10年で約950万円、20年で2495万円という計算になる。
貯金と比較して20年では2倍以上も差が出ていることがわかる。利回りをさらに投資に回す複利なので長期になればなるほどこの差が広がる計算になる。
※銀行預金の利率は誤差みたいなものなので計算に含めない
5万円も貯金できないという方は別に3万円でもいいし、2万円でも10万円でも構わない。多ければ多いほど資産が増えるペースが早いというだけだ。
2万円も貯金できないという方は浪費癖を無くすか転職を頑張ってほしい。
これを読んだ方は『常識的に考えて年利8%なんてありえないし、あったとしても株式投資にはリスクがあるわけで誰もがそんなに上手くいくはずがない』という疑問を持ったのではないだろうか。
人を疑うことを覚えている真っ当な大人なら至極当然の疑問である。
しかし、その常識は本当に正しいだろうか。
実際にインデックス・ファンドの過去の運用成績はそれが可能であることを証明している。
そもそもインデックス・ファンドとは何か
投資ファンドには大きく分けて主にインデックス・ファンドとアクティブ・ファンドが存在する。
アクティブファンドとは投資会社のマネージャーが常に情報収集を行いこれから伸びそうな会社に対して投資を行っていく。業績の下がりそうな企業の株は売り払い新しい有望な投資先を探して投資する。
その名前の通りアクティブに株式の組み換えをし運用を行っていく。
それに対し、インデックス・ファンドは特定の指標に連動するように機械的に投資を行っていく。例えば日本の代表的な企業の株価の平均値である日経平均に連動するように投資を行う。すると、日経平均が上がればその投資信託も上がるし、日経平均が下がれば投資信託も下がる。S&P500やNYダウでも同様である。
では、実際に年利8%の安定した投資が本当に無いのかどうかを検証してみよう。
これは『ニッセイ外国株式インデックスファンド』という、日本以外の外国株式に分散投資を行い世界の平均株価指数と連動させるというインデックス・ファンドの過去5年間の運用データである。
2015年の中頃から2017年にかけて一時的に落ち込んでいるが、その後再び大きく伸び、最終的に5年間の利回りは+61%となっている。
ここから年間の利回りを計算すると約12.2%という超高利回りであることがわかる。
この利率で毎月5万円積立をした場合は5年後に4,105,434円の計算になる。
この投信は運用からまだ5年なので最大で5年間分の運用成績しか見ることが出来ないが、平均株価で見た場合、リーマンショック前の高値から10年間という最も悪い時期で計算してもおよそ年間5.5%程の利回りとなっている。
世界経済は長い目で見れば必ず成長する
個別株への投資であれば、得をすることもあれば損をすることもある。
いつか上がると信じて持ち続けた株が、何十年経っても上がらない…ということもあり得るだろう。企業の未来を正確に予想するということはプロでも出来ないとされている。
シャープのようなかつての大企業もこの有様である。
しかし、世界株式への広い分散投資は長い目で見た場合に必ずプラスになると考えて良い。世界経済は常に右肩上がりであることが当然だからだ。
一般的にGDPは人口と比例し、世界の人口は2050年までは増加を続けることが予想されている。
科学技術の進歩は物と人の移動を加速させ、工業の自動化は産業をより効率化させる。
人口の増加と科学技術の発展がある限り世界全体で考えれば、経済は少なくとも2050年までは上がっていくことが予想されている。
世界のGDPの4分の1近くを占める米国経済でも同様のことが言える。
アメリカの経済が落ち込むとそれに引っ張られて世界全体の景気も落ち込むので世界全体に投資せずともアメリカだけで良いという意見も存在する。近年は新興国の成長に陰りが見えてきたので米国株が再び注目を浴びている。
詳しい全米株式分散投資の有効性については下記の記事を読んで欲しい。
ちなみに日経平均と連動するような投資を選ぶのは止めておこう。日本株はギャンブル性が高いので初心者は手を出してはダメだ。理由に関しては長くなるのでまた別の記事で説明しようと思う。